夜、アマゾンのお買い物アプリをiPadで連連と見ていたら、「究極の贈りもの」という本に目がとまった。
海外から来たお客さんにお土産を渡す時、いつも「もうちょっと、色々なものをしっていたらなあ~」と、勉強不足を後悔するので、今後のお土産の参考にと買おうとした。が、それは、お土産の本ではなくて、人生論、つまり生き方に関しての本であった。
一度、目に止まったのも何かの縁だと思いプチッと注文した。
この手の本は、随分長い間読んでいない。
これは、長い間、人生について悶々としていないことなのか?
確かに、若い頃は悶々としていたが、不惑の歳になると、考えなくなったのだろうか?
本の内容は、大富豪が亡くなって遺産相続をする話だ。
弁護士を通じて、家族、親戚とドンドン気前よく莫大な遺産が贈られていく。
ただ、その富豪の姪の息子は、最後まで遺産を割当られない。
最後の一人となり、悪態をついて部屋をでていこうとすると、弁護士に呼び止められる。
「あなたにも遺産は残されている。ただし、毎月1回、この事務所でトレーニングを受け、12回のトレーニングに、私が合格したら、与えられるものだ。」と説明を受ける。
この弁護士は大富豪の親友で、この甥っ子を他のようなバカな子孫にはしたくないので、このトレーニングを大富豪より託されているのだ。
ストーリーは、最初はダメな男の子が毎月課題をクリアする度に成長していくという物語。
その課題とは、
第一の課題: 「働くこと」の喜びについて考えよ。
第二の課題: 「お金」の価値について考えよ。
第三の課題: 「真の友情」の原則について考えよ。
第四の課題: 「学ぶこと」の尊さについて考えよ。
第五の課題: 「人生の試練」の意味について考えよ。
第六の課題: 「家族」の本当の姿について考えよ。
第七の課題: 「ユーモア」の役割について考えよ。
第八の課題: 「夢を抱くこと」の大切さについて考えよ。
第九の課題: 「与える喜び」のすばらしさについて考えよ。
第十の課題: 「感謝の心」を持つ意識について考えよ。
第十一の課題: 「人生最後の一日」について考えよ。
第十二の課題: 「愛情」の恩恵について考えよ。
以上、12ヶ月分。
それぞれの課題が、一冊の本になるような課題ではあるが、ダイジェストされている。
はじめて読む若者には、シンプルすぎて心には残らないのではないだろうか?
不惑の歳になると、夫々の課題についてそれなりに考えを持っているので、読みやすいし、
たまには、人生を整理する意味でもこういったことを考え直すのも良いと思う。
一番きつそうな課題だったのは、第九の課題:「与える喜び」のすばらしさについて考えよだった。
甥っ子は、毎日1つ、遺産や誰かにもらったもの以外のものを、誰かに与えなくてはいけないという課題だ。
当然、無職の甥っ子には、体で払えということになる。
トイレ掃除とか、皿洗いとか、奉仕することはいくらでもあるが、
どうも、この本では相手がいて「感謝」されなくてはいけないようだ。
子供に100円やるとか、宿題の答えを教えてやるとか、
どうも、不惑の親父が考えることは、安易でいかん。