2015年2月20日金曜日

大動脈瘤、脳梗塞、スキルス性胃がんを乗り越えて(1)

昨日、親父(79)の胃と脾臓の全摘出手術が無事終了した。
紆余曲折が多く、書き残すこともしなかったが、ここでひと段落したので、整理しておきたい。

昨年(2014)の秋、「飲み込みにくい」という症状を訴え静岡の癌センターで検査を受けたのが始まりであった。CTのみで、食道癌の疑いがあると診断されたが、同時に心臓に大動脈瘤が見つかった。

大動脈瘤は、破裂すれば致死率が非常に高い病気なので、こちらが優先されることとなり、静岡県立総合病院を紹介された。10月から、様々な検査がはじまり、12月12日に手術のため入院、16日に手術する予定であった。

15日に、首の血管に異常に細いところがあることが発覚、脳梗塞に陥る可能性が高いと言われ、中止も検討される。16日の午前中に脳外科の検査結果を待ち、脳には血液が回っているので、午後に手術をすることとなった。

大動脈瘤の手術は、肋骨を切り外し、心臓につながっている大動脈を人工血管に交換するというもの。体温を下げ、心臓をとめて仮死状態にしながら、機械で血液を循環させた。手術は、予定よりも大幅に長くなり、母、家内、子供達二人と集中治療室の前で8時間ほど待った。

手術が終わり、集中治療室に移さされた父は、冷たくなっており、手術の危険性がうかがえた。手術は成功であったが、その後、脳梗塞を起こし、膝が動かないという症状がでて、このまま半身不随になる危険性がでてきたと医師より説明された。ステロイドを投入し、3日間集中治療室にのこることとなる。早期のステロイド投入で、半身不随は間逃れた。

執刀医は、30代前半の若い先生(佐藤博文先生。伊藤博文と一字違い)であったが、とても優しく、説明も明確で、その後の癌治療の手配も担当でもないのに、親身になってしていただいた。この先生には、いつか改めてお礼をさせていただきたい。

退院は年末予定であったが、心臓に水がたまり、正月休みの危険性もあるので、1月8日まで延期となった。