イルームが盲導犬センターに入所してから、ポッカリ何かが無くなってしまったような日が続いています。
翌日に、イルームと散歩していた道を歩いたみたのですが、まったく景色が違いました。
イルームと歩いた道だから、特別だったんだな~と感じました。
帰宅すると、子供達が「イルームがいな~い」と、当たり前の言を口にしては沈んでいました。
なので、気を紛らわすためショッピングセンターに行きました。
「イルームがいなくなって寂しい」と何度言っても、戻ってくる訳ではないのですが、
我が家では、それを言うのを無理に止めようとしないことに決めました。
今、自分がどういう気持ちなのか。
それが何が原因なのか。
それをしっかり把握して、向き合うのがいいと思います。
無理に押し殺しても、ほかに影響しては困るし、
将来、辛いことや悲しいことが子供達が直面しても、
その時の気持ちは何か、その原因は何かを把握できれば、
感情のコントロールがうまい子になれると思います。
他所のパピーさんに、一人っ子の娘さんがいらっしゃいました。
ずっと、入所式のとき、涙を流してました。
私も一人っ子だったので、その子の気持ちが良くわかります。
寂しいよね。
早く、次のパピーがきて、またハッピーな日が来ればいいね。
我が家も、徐々に立ち直っていきます。
しばらくは、子供達を甘やかしちゃいそうですが。
盲導犬の繁殖犬(♂)ボランティアをしています。 ブラックラブラドールのイルームは、パピー時代を我が家で過ごし、6か月盲導犬センターで訓練を受けたのち、繁殖犬になり、我が家に戻ってきました。 イルームが健康で恰好いいスタッドであり続け、沢山の盲導犬パピーを世に送り出すお手伝いをしています。
2013年5月29日水曜日
2013年5月27日月曜日
イルームの入学式
昨日は、イルームの盲導犬センターへの入学式でした。
2011年7月1日から、家族の一員として約11か月、中心的存在でした。
まずは、家族全員からイルームに、ありがとう。
そして、無事にトレーニングに参加できることに、おめでとうと伝えます。
入所式には、イルームの兄弟とそのご家族8組が参加しました。
1年間を振り返って、それぞれの家族から一言を送りました。
うちをはじめ、どのご家族もお父さんは挨拶せずに、お母さんや娘さんがその役を務めました。
これ本当にわかります。
男は、泣くわけにいかないのです。
でも、一言でも発したら、きっと持ちこたえることができなかったでしょう。
他所のご家族の涙ながらのご挨拶を聞いているだけでも、
こみ上げてきてしまい、ずっと「カンナムスタイル」を心の中で繰り返し、
誤魔化していました。不謹慎でも、それしか方法がなかった。
うちは、娘がその役をやってくれました。
ありがとう。
イルームは、トレーナーの方と尻尾を振りながら元気に犬舎に向かいました。
明るく旅立つ姿は、本当に救いでした。
でも、のこされたカラーとリードを手にすると、やはり何度も寂しさが込み上げてきました。
カラーとリードを、いつも散歩のときに使っていたウェストバックに詰めると、
今度は、ポッカリと心に穴が開いてしまったようで、
「これから何したらいいのか」という感覚でした。
最後に、パピーウォーカーをされたご家族の皆様と、懇親会をしたのですが、
本当に頭の中が真っ白で、何を話したらいいのかわからなかった。
家に帰ると、やはり子供たちは、ポツポツと寂しさを言葉にします。
「言ってもしょうがない」と言わずに、その寂しさを無言でも共有することにしました。
家族で、イルームに精一杯の愛情を注ぐことも共有し、そして今の寂しさも共有しています。
本当に、家族はいいなと思います。同じ感情を共有できます。
イルームの入所日が決まってから、このブログは更新しませんでした。
なんか、言葉にできなかったのです。
その代り、残された時間いっぱいにイルームに愛情を注ぎました。
散歩もたくさんしたし、沢山撫でたし、ブラッシングもしたし、遊んだし、隣で毎晩寝たし。。
入所の3日くらい前からは、散歩中に何度も涙がでました。
その度に、イルームを抱きしめて、「ありがとう」と伝えました。
家族に、「イルームとの時間で、悔いは残ってないか?」と聞くと、
全員、「悔いがない」と言います。
これは、時間限定であったからでしょう。
悔いが残らないくらい、愛情を注いだからこそ、
今の寂しさも共有できるのだと思います。
イルームには、まだ「繁殖権候補」という可能性が残っています。
「繁殖犬になって、戻ってきてほしい」と子供たちは繰り替えします。
そうでしょう。正直な気持ちです。
でも、「パパは?」と聞かれると、
「そのことは考えてない」と伝えてます。
それは、もう私たち家族の判断ではないし、そう思ったところで、どうこうできるものでもないからです。
大切なのは、私たちがイルームと与えられた時間を、
悔いが残らないくらい、精一杯の愛情を注ぐことができたということです。
パピーウォーカーのボランティアをさせていただいて、
一番大切な子供たちへの教育はこれだったのです。
自分達が与えられた時間と機会の中で、精一杯の努力をする。
その結果は、自分達の手を離れたところにあれば、
もう、そのことについては、あれこれ考えたり、神頼み(笑)をしたりしない。
精一杯の努力の後は、お任せです。
本当にすばらしい11か月間でした。
イルーム、ありがとう。
2011年7月1日から、家族の一員として約11か月、中心的存在でした。
まずは、家族全員からイルームに、ありがとう。
そして、無事にトレーニングに参加できることに、おめでとうと伝えます。
入所式には、イルームの兄弟とそのご家族8組が参加しました。
1年間を振り返って、それぞれの家族から一言を送りました。
うちをはじめ、どのご家族もお父さんは挨拶せずに、お母さんや娘さんがその役を務めました。
これ本当にわかります。
男は、泣くわけにいかないのです。
でも、一言でも発したら、きっと持ちこたえることができなかったでしょう。
他所のご家族の涙ながらのご挨拶を聞いているだけでも、
こみ上げてきてしまい、ずっと「カンナムスタイル」を心の中で繰り返し、
誤魔化していました。不謹慎でも、それしか方法がなかった。
うちは、娘がその役をやってくれました。
ありがとう。
イルームは、トレーナーの方と尻尾を振りながら元気に犬舎に向かいました。
明るく旅立つ姿は、本当に救いでした。
でも、のこされたカラーとリードを手にすると、やはり何度も寂しさが込み上げてきました。
カラーとリードを、いつも散歩のときに使っていたウェストバックに詰めると、
今度は、ポッカリと心に穴が開いてしまったようで、
「これから何したらいいのか」という感覚でした。
最後に、パピーウォーカーをされたご家族の皆様と、懇親会をしたのですが、
本当に頭の中が真っ白で、何を話したらいいのかわからなかった。
家に帰ると、やはり子供たちは、ポツポツと寂しさを言葉にします。
「言ってもしょうがない」と言わずに、その寂しさを無言でも共有することにしました。
家族で、イルームに精一杯の愛情を注ぐことも共有し、そして今の寂しさも共有しています。
本当に、家族はいいなと思います。同じ感情を共有できます。
イルームの入所日が決まってから、このブログは更新しませんでした。
なんか、言葉にできなかったのです。
その代り、残された時間いっぱいにイルームに愛情を注ぎました。
散歩もたくさんしたし、沢山撫でたし、ブラッシングもしたし、遊んだし、隣で毎晩寝たし。。
入所の3日くらい前からは、散歩中に何度も涙がでました。
その度に、イルームを抱きしめて、「ありがとう」と伝えました。
家族に、「イルームとの時間で、悔いは残ってないか?」と聞くと、
全員、「悔いがない」と言います。
これは、時間限定であったからでしょう。
悔いが残らないくらい、愛情を注いだからこそ、
今の寂しさも共有できるのだと思います。
イルームには、まだ「繁殖権候補」という可能性が残っています。
「繁殖犬になって、戻ってきてほしい」と子供たちは繰り替えします。
そうでしょう。正直な気持ちです。
でも、「パパは?」と聞かれると、
「そのことは考えてない」と伝えてます。
それは、もう私たち家族の判断ではないし、そう思ったところで、どうこうできるものでもないからです。
大切なのは、私たちがイルームと与えられた時間を、
悔いが残らないくらい、精一杯の愛情を注ぐことができたということです。
パピーウォーカーのボランティアをさせていただいて、
一番大切な子供たちへの教育はこれだったのです。
自分達が与えられた時間と機会の中で、精一杯の努力をする。
その結果は、自分達の手を離れたところにあれば、
もう、そのことについては、あれこれ考えたり、神頼み(笑)をしたりしない。
精一杯の努力の後は、お任せです。
本当にすばらしい11か月間でした。
イルーム、ありがとう。
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