放浪か定着か
NHKで、「シャケバイ」のドキュメンタリー番組があった。
サケが取れる季節に北海道にいって、加工処理をする季節労働者のことだ。
20代から30代の若者(?)が、日本全国から集まって、期間中共同生活をしながら仕事をする。仕事振は、なかなかのものだった。季節によって住み込みでバイトできるところを渡り歩いているという。
「一回の人生だから、自由に生きたい。」
というのが、彼らの根底の価値観だろう。
「将来が心配」
と漏らしていたが、想像に難くない。
旅は人を成長させる。
若い頃には、進んでするのが良いと思う。
私自身も、旅への憧憬もあったし、海外移住も真剣に考える時期も10年はあった。
しかし、いずれは定着し、その生活の中に人生の本質があると思い出したのは、
40歳を超えたころからだ。
定着は、リアルだ。
その対極にある放浪は、ファンタジーだろう。
リアルは、縛られているようで、息苦しさを感じていた。
しかし、実際は定着していても、固定されていることはない。
毎日、毎日、変化している。
喜びも悩みも、いつでも変わっている。
一つの仕事をしていても、真剣に向き合うほど、その中に変化があることに気づく。
身近にいる子供たちの変化は、とてもダイナミックだ。
それを見ていると、また自分自身にも変化が生じる。
それでも旅は楽しい。
出張はリアルなのだが、それでもファンタジーを感じる。
旅にでたら、ちょっとしたトラブルや不自由は、冒険ファンタジーとして楽しむのがよい。映画を観てるいるとおもえば、客観的にそこにいる自分を楽しめる。
私にとっては、「帰る家があるからこそ旅は楽しい」というのが人生感だ。
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