2011年9月7日水曜日

社員を育てることへの決意

サラリーマンを辞めて、数名の小さな、小さな会社の取締役となりました。
主たる事業もないまま設立から7年がすぎ、単年度でも赤字に陥った会社です。

周りからみると馬鹿な選択かもしれませんが、
私にとっては、『ワクワクするような冒険』です。

もともと独立を考えていたので、
ほそぼそながらでも7年間の社歴があり、無借金で、資本金もまだ残っているだけで、
私には、十分な勝算があります。

昨年度は、非常勤という形で、無償でしたが、新規事業を立ち上げ、なんとか単年度黒字にもっていきました。未曾有の大震災があり、かなりの不安がありましたが、御蔭様で、今年度は私の給与を支払っても黒字が期待できます。

ただ、驚いたのは社員のレベルです。
申し訳ないですが、想像以上に低いのです。
正直『解雇』の二文字が頭をよぎったのは、1回や2回ではありません。

酷い例では、客先にも、社内にも嘘をついて仕事をすすめており、
お客様からのクレームの電話で露見したこともあり、
その時のショックは大きかったです。
なんとかバックアップでリカバーし、お客様にも寛大なご理解を頂き、大事にはならなかったのが、幸いです。

このことをサラリーマン時代の仲間に相談すると、
「そういう社員は、変わらない。」
「雇用している自体が会社の信用を損なう。」
「他の社員にも悪影響を与える。」
と言う。

おっしゃる通りだろう。
私も、きっと同じことをいっていた。

ただ、今回私が考えたのは、
私がこの会社にきたこと、
そしてこの社員達とであったことの縁についてである。

私は、自分の周りに起きていることは、鏡の反射みたいなものと考えるので、
この縁も何か、意味があるものではないかと考えている。

そして、出た結論は、
「小さな会社は、優秀な人を育てるしかない」
ということだ。

大企業のように、「働きたい」という人が次から次へ来てもらえるわけでもないし、
リスクをみて、大目に雇用をし、そこからそぎ落としていくような、余裕もない。

私は、サラリーマン時代、それなりの部隊を任されていた。
その頃は、教育なんて甘い。
できるやつは、自分で勉強して、模索して、迷いながらも道を切り開いてくる。
会社や上司からの教育を期待している奴は、そもそも資質がない。

そう思ってきた。

しかし、「人は育てるんだ」と覚悟したとき、
「育てられるかどうかは、育てる側の人間の実力だ」
と思えるようになってきた。

私には二人の小学生の子供がいるが、決して良い父親ではない。
でも、愛情を持って育てようとしている。

会社でも、良い上司ではないし、良い大人でもないが、
社員達との縁を信じ、愛情をもって、教育していく。

親は子供に育てられるものというが、
まさに、経営者は社員によって育てられるものだと思う。

この心がぶれないよう、毎朝、毎晩、毎時間、
自己反省をして、楽しんで成長しようと思う。

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