2013年9月19日木曜日

アメリカの友人と防衛について雑談

一昨日までの1週間、アメリカ人の友人と東京→京都→大阪→静岡を旅した。
彼が日本に来るのは12年ぶりで、お互い歳をとった。
でも、学生時代の友人なので、まったく時間のギャップを感じず、
なんでも話すことができた。

滞在2日目がちょうど9.11だったこともあり、自然と政治の話に。
今、アメリカでは愛国心が強くなり、空港などで軍隊が歩いているだけで、歓声を挙げて拍手する場面もよく見るそうだ。

アメリカ人同士でも、自由に話せないのは、
1.  愛国心に直結すること。(陰謀論とかは、ほとんどタブー)
2.ゲイ同士の結婚
3.ガンコントロール
だそうだ。

彼自身は、シリアの戦争には基本的に反対。ゲイ同士の結婚はOK。銃は撤廃すべき。というのがスタンスで、アメリカ人同士では、これらの話題には触れないという。

「日本は右傾化しているそうだけど、どうなの?」と質問を受けた。

まず、日本は憲法によって他国を攻撃することはできない。防衛といっても、先手の防衛はできないので、相手の攻撃を受けてからの対応となる。アメリカ軍と共同練習している時に、他国がアメリカ船籍を攻撃しても、守ることもだきない。グアムにミサイルが飛んでも、日本からミサイルを飛ばしてグアムに着弾する前も守ることができないことを説明した。

こういった制約がある国は、日本以外になく、それを部分的にでも見直そうというのが現在の動きであり、議論すること自体は右傾化しているとは思わないと伝えた。

また、日本の周りは、ロシア、中国、北朝鮮、中国よりになりつつある台湾、反日の韓国に囲まれており、地理的には緊張状態であると。確かにアメリカとは安保条約があるが、アメリカの国益に反する場合は、日本のために防衛をしてくれるという保障はないと考える。

これを聞いて、彼も、アメリカは国益を優先するので100%の信頼はできないし、それなりの被害が日本にあってからの初動となるのは容易に想像ができるとしたうえで、確かに、日本は防衛権を拡大し、当然の主権をもったほうがよさそうだと言っていた。

私が懸念しているのは、日本の防衛権を拡大解釈した場合、アメリカに対して弱い立場の同盟国である現状、アメリカが戦争に行くときは、日本も自衛隊を派遣しなくてはならなくなる。その場合、日本独自の情報把握と判断のインテリジェンスは弱く、アメリカのそれも信頼がおけないケースが見られることを伝えた。

アメリカ人は、9.11の疑惑を追及することを止めているし、
フセインが化学兵器を持っているといい戦争を起こし、後になって、間違っていたことが判明。
これは、アメリカの国益のために起こす戦争の理由づけにしか見えないと論じた。

さすがに、9.11については認めなかったものの、
アメリカの国益優先させるための嘘は、うすうすわかっているようであった。

彼は、平和主義で、かつリベラルで、頭脳明晰、かつ高いポジションの仕事を持っている。
そんな、彼でも口を濁らせてしまうほど、現在のアメリカ市民は政府や社会に対して思考が鈍っているのではないかと感じた。

まあ、こんな話は、彼としかできないのであるが。

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