現代社会では、成功している人もいれば、社会に必要とされていない人もいる。
自身に満ち溢れている人もいれば、もう生きていくことに意味を見いだせない人もいる。
しかし、人間の価値は、一つの時代だけで評価されるものではない。
時代は変わる。時代が変われば、必要とされる人の才能も変わる。
また、今はその才能が表に現れなくても、必要とされる時代がくれば発揮されるかもしれない。
今後も時代は変化を続ける。
そして、多様性こそが人類を継続していく鍵だと思う。
人間の多様性は、夫々の人間の遺伝子に組み込まれている。
未来のためにも、命を粗末にしてはいけない。
大東亜戦争後のイギリスの捕虜生活を綴った、会田雄次さんの「アーロン収容所」を読み感銘したので、紹介します。
「人間の才能にはいろいろな型があるのだろう。その才能を発揮させる条件はまた種々あるのだる。ところが、現在のわれわれの社会が、発掘し、発揮させる才能は、ごく限られたものにすぎないのではなかろうか。多くの人は、才能があっても、それを発揮できる機会を持ち得ず、才能を埋もれさせたまま死んでいくのであろう。人間の価値など、その人がその時代に適応的だったかどうかだけにすぎないのではないか。」 (アーロン収容所 会田雄次)
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