盲導犬パピーのイルームは、もうすぐ生後7ヶ月になります。
そろそろ、去勢手術を受ける時期になってきました。
昨日、盲導犬センターからイルームは、繁殖犬の候補に挙がっているので、去勢手術は見送ると連絡がありました。前々から、繁殖犬候補として考えているという話は聞いており、個別に繁殖部門の方々と観察のため、イルームと散歩したり、家庭訪問を受けたりはしてきました。
あとは、股関節と眼底検査を行います。それでも4月には一度センターにお戻しして、3ヶ月程適正観察をしながらトレーニングは行うそうです。その後、正式に繁殖犬として登録されて我家に戻ってきます。
そうなれば、イルームはずっと我家で暮らすことになります。
パピーウォーカーを始める前から、10ヶ月後の別れは当然覚悟していたのですが、やはり、ずっと一緒に暮らせるという可能性があると聞くと嬉しいです。今、2頭候補に挙がっており、いづれか1頭が繁殖犬となります。不謹慎ではありますが、是非イルームに繁殖犬になってもらいたいと願ってしまうのが、正直な気持ちです。家内もその知らせを聞いただけで、涙を流して喜びましたし、子供達も大きな期待を持ってしまいました。
昨日のトレーニングで、同じ兄弟犬でも違いが出てきているのが分かりました。兄弟犬達は、他の犬に興味をもって興奮したり、オモチャをみて遊んで欲しいという気持ちが強いようです。イルームも勿論そういう気持ちはありますが、他の犬やオモチャよりも、人とコミュニケーションをとるのが好きという気持ちが優っています。人の言葉への反応が良いのです。
トレーニング中も、何を求められているのか、頭のてっぺんにシワを寄せて考えてます。そして、一回教えられたことは、すぐに出来るようになり、またそれでグッドと褒められることに、尻尾をブンブンと振り回して喜びます。
盲導犬の特性というのは、人と仕事をするのが好きというのが大切だそうです。
他の犬と遊びまわるのが好き、
自己主張が強く、吠えたりする、
激しい遊びが好きなど、
盲導犬パピーでも、人とコミュニケーションをとるよりも、こういったことが好きな子達はいます。
こういうパピーは、無理に盲導犬にしても、ストレスになり、
パピーにとっても良くないので、盲導犬にはしないそうです。
盲導犬に向いているのは、盲導犬の親を持つ仔犬の中でも30~40%くらいで、
これが、盲導犬の数が需要に追いつかない原因でもあります。
協会では、盲導犬の特性が強いパピーの遺伝子を残して行く事が、重要と考えています。
トレーナーの方も、トレーニングで矯正するよりも、盲導犬の仕事が好きな遺伝子を持っているかどうかが、大切だとい仰っていました。
イルームの健康管理に気をつけて、怪我をさせないように、でも楽しく元気にウォーキングを続けて行きます。
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