盲導犬の繁殖犬(♂)ボランティアをしています。 ブラックラブラドールのイルームは、パピー時代を我が家で過ごし、6か月盲導犬センターで訓練を受けたのち、繁殖犬になり、我が家に戻ってきました。 イルームが健康で恰好いいスタッドであり続け、沢山の盲導犬パピーを世に送り出すお手伝いをしています。
2013年11月28日木曜日
イルームが繁殖犬になるまで
2012年7月1日。富士ハーネスでイルームをパピーウォーカーとしてお預かりした時の写真です。
娘が一番最初に、抱きました。
小さな、小さな、パピーでした。
夜はケージの中で寝かせるのがキマリですが、膀胱が小さいので3時間置きにペットシートの上でワンツーをさせました。ケージの横で、1週間一緒に寝ました。その後、海外出張だったので、家内が隣で寝てあげてました。
8月からは、毎月1回は、富士ハーネスにトレーニングのために通いました。
最初のトレーニングでは、爪を切るとき、他の兄弟7頭は平気なのに、イルームだけは、大声で鳴きつづけ、「この子は、臆病な子」とトレーナーの方も思ったそうです。
9月までは、散歩が解禁ではなかったので、抱っこをして、電車、街、工事現場など、色々なところに連れていきました。どれも、イルームはおびえることがなかったので、そんなに臆病な子ではないと思ってました。
散歩が解禁になってからは、少しづつ距離を伸ばしながら、後半は一日20kmの散歩も平気でした。結構、運動をさせたので、食事量もドンドンふやしてもらい、一日500gあげて、体は大きくなり、筋肉もしっかりして、台に飛び乗る訓練も一番上手にでき、大喝采をもらいました。飛び乗った台の上で、自慢気にしているイルームの姿は、頼もしかったです。
イルームが繁殖犬候補になったとういのは、10月頃でした。他の兄弟達が去勢や避妊手術を受けるなか、イルームだけはしなかったのは、他のパピー家族に申し訳ないなという気もしました。去勢はしないかわりに、関節の検査、眼底検査など、色々な検査をしてもらいました。遺伝子検査まで、「異常なし」の結果が出たのは、2013年になってからだったと記憶しています。
繁殖犬になれば、一緒に暮らせる。
毎日、その希望で、一喜一憂するような日々でした。
繁殖犬候補になっても、パピートレーニング期間が終われば訓練に入らなくてはいけません。
ついに、2013年5月26日、その日が来て、盲導犬訓練のため富士ハーネスにお返ししました。パピー家族は、涙涙でお別れムードなのに、イルームをはじめ兄弟達は、みんな振り返ることもなく、楽しそうにトレーナーと一緒に犬舎に向かっていきました。それが救いでした。これも、盲導犬に向いている犬種の習性だそうです。
10月になっても、繁殖犬になるかならないかは、決定しませんでした。息子がしびれをきらして、盲導犬センターに電話をしてしまったことがあります。ご担当の方がいらっしゃらなかったので、伝言となったのですが、「相当、暗い声で電話があった」とご担当には伝わったそうです。どうも、私がくら~い声で電話をしたと思われたのでしょう。。。おさがわせしました。
11月になって、イルームが正式に繁殖犬になると連絡がきました。電話の前で、家族中飛び跳ねてよろこびました。
2013年11月10日。イルームの成果発表を観にいきました。久しぶりの再会と、より逞しく、よく訓練されたイルームをみて、感動しました。その8日後の18日。盲導犬センターより電話があり、盲導犬に決まったイルームを迎えにいきました。
これからも、いっぱい運動させて、健康を第一に育てていきます。
イルームの子供達が盲導犬として、活躍してくれればうれしいです。
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