2011年7月13日水曜日

「奇跡の教室」から学ぶ じっくり、しっかり

テレビで、元灘高の国語教師・橋本武さんの授業をみて、目からウロコ。 

スローリーディングの凄さをしった。 

橋本さんの授業は、中学校3年間の国語授業に教科書を使わず、中勘助の小説「銀の匙」を読み込むというもの。 

主人公の体験を追体験をするように、じっくり味わう。 
文中の言葉から、ドンドンと派生知識を追求し、それを調べたり、実際に体験するように、 
横道にそれていく。本当に理解することを教えるのだ。 

駄菓子がでてくれば、生徒に食べさせ。凧がでてくれば、実際に凧作りを行い飛ばしてみる。 

橋本さんは、学生時代に勉強したことが何も覚えていないことに気付き、 
 「すぐ役立つことは、すぐ役立たなくなる」という信念に至った。 

実際に、中勘助の「銀の匙」をアマゾンで購入し、読んでみた。 
出張中の新幹線で読み終わる。あらすじはわかった。 
これが普段の私の読み方。 

そして、橋本さんの授業について書かれた「奇跡の授業」を読んでみた。 

「銀の匙」の主人公の体験を理解していないこと、場面の情緒を味わっていないこと、 
知らないことをそのまま読み飛ばして、何も疑問を感じていなかったことに気づいた。 

この授業の凄みは、やはり橋本先生の情熱と努力、そして才覚がないと実現できないのではないかと思う。 

横道にそれる授業のために、毎晩徹夜でプリントをつくっていたらしい。 
どうしても分からないことがあれば、著者の中勘助氏に手紙を書いて、教えを請った。 

こういう素晴らしい師に出会えた「銀の匙」の子供達は、本当に幸せだと思う。 

そしてその子供達は、当時灘高からは進学率が低かった東大や京大に合格し、 
社会のエリートと呼ばれる人たちになっている。東大の総長もまさに、「銀の匙」の子だ。 

銀の匙の子は、壁を階段に替える力を、橋本先生から学んだという。 
つまり、困難にぶつかっても、調べ、考え、想像力をふくらませ、克服していくのだという。 

私は、国語は真面目に勉強しなかった。 
しかし、社会にでて、人間の能力は国語力に左右されるということは感じている。 

子供達にもじっくりと取り組むということを教えられたらと願う。


ドラムも速さだけを追い求めてはダメ。
じっくり、しっかりとそのアクセントを味わい、意味を考える。


どうして、Steve Gaddはこのフレーズを使ったんだろう。
どう乗ればいいのか。


学生時代には思いもよらないドラム練習方法をこの歳になると気づけたことが嬉しい。

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