2011年12月8日木曜日

息子と風呂で

息子と風呂はいって、学校のことを聞いてみようと思った。
息子は、自分のことを話すよりも、私の子供のころの話を聞きたがった。

息子の通う小学校は、私も通っていた小学校で、当時のまま(31年前)殆どかわっていない。
前日の保護者面談で、息子の話を聞いているとき、タイムスリップして、私自身が、先生に教室で注意されているような不思議な気がした。

「人の気持ちを考えないで、見て思ったことをそのまま口に出す。」

息子{4年生)は、背の小さい5年生に「3年生みたい」と言ってしまい、5年生に上履きを隠されたりして、軽い制裁を受けたそうだ。「それは、イジメだ。」と先生は、逆に5年生を怒り守ってくれたそうだが、私が小学生のころはそんなことを上級生に言ったら確実にブッ飛ばされていただろう。

というよりも、ブッ飛ばされた。


私が、5年生の頃だった。
廊下ですれちがった6年生の女の子の顔に目立つアザがあった。
私は、何も考えず「シミがついてる」と本人に言ってしまった。
その場は何もなく、教室に帰ったが、次の休み時間には、その女の子の上級生が教室まできて、呼び出された。

女子からえらく怒られたあとに、男子からは散々蹴りをくらった。
それどころか、その6年生の担任に、ひっぱたかれ、
自分の担任からもひっぱたかれた。

「そんなに~」と思ったが、まあ怒られるのには慣れていたので、
いつもより、余分に怒られたな~くらいだった。

だが、その事件はそれでおさまらなかった。
その6年生の女の子は、登校拒否になってしまったのだ。

「もしかしたら、このままあの子は死んでしまうかもしれない。そしたら、お前は人殺しだ。」
と、先生に脅かされた。

この歳で人殺しになるのはかなわない。

学校帰り、なんとかその女の子の家を探して、あやまりにいった。
ピンポンしても、誰も出てきてくれない。

次の日は、その子のお母さんが出てきたが、「帰れ」と言われた。

謝っても許してもらえない。

この体験はきつかった。
子供の頃は、悪いことをしたら、何回か叩かれた後、あやまれば許してもらえるとおもっていた。
それが通用しない。

いままで、禿のおじさんに「禿ちゃん、こんにちは」といって、げんこつをくらったりしたが、
それでも、見たまま人のことを「デブ」だの「ちび」だの言いたい放題の子だった。

しかし、人は傷つけると、学校にもこなくなるし、死んでしまうかもしれない。もし、死んでしまったら、一生人殺しとして生きていかなくてはいけないとおもうと、恐ろしくて、恐ろしくて、眠れなかった。

2日休んで、その女の子は学校にきて、私の謝罪も受け入れてくれて、ことなく終わった。
しかし、これは本当に良い薬となった。


息子は、この話をきいて、思うことがあったようだった。


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